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診断・受診受診・診断

認知症の受診・検査の流れ ― 何科に行く? 当日は何をする?

公開: 2026年6月12日 / 最終更新: 2026年6月13日

先に、要点だけ

  • まずは、かかりつけ医に相談すれば大丈夫。専門の医療機関へは紹介してもらえます
  • 検査は問診・血液検査・質問形式のテスト・脳の画像が基本。痛い検査はほとんどありません
  • 家族の「いつから・何が変わったか」のメモが、どの検査よりも診断の助けになります

結論:迷ったら「かかりつけ医」からで大丈夫

「何科に行けばいいのか」で立ち止まってしまう方が多いのですが、答えはシンプルです。

  1. かかりつけ医がいる → まずそこで相談。必要なら専門医療機関に紹介状を書いてもらえます。
  2. かかりつけ医がいない → 「もの忘れ外来」「メモリークリニック」のある医療機関、または脳神経内科・精神科・心療内科・脳神経外科へ。
  3. どこがいいか分からない地域包括支援センター(無料)に「どこを受診すればいいか」を聞くのが確実です。

各都道府県には認知症疾患医療センターという専門機関もありますが、紹介状が必要な場合が多いため、最初の入口はかかりつけ医か地域包括が現実的です。専門医・専門機関の選び方は 認知症の専門医・専門機関の探し方 にまとめました。

本人が受診を嫌がる場合の作戦は、受診を嫌がるときの声かけに分けてまとめました。

当日の流れ ― 何をするのか、先に知っておく

医療機関によって違いはありますが、おおむね次の4段階です。痛みを伴う検査はほとんどありません。初診は時間に余裕をみておくと安心です(検査が複数日に分かれることもあります)。

1. 問診 ― 実は、ここがいちばん重要

いつから、どんなことが、どう変わってきたか。医師が最も知りたい情報です。そして本人は症状を自覚していないことが多いため、一緒に暮らす家族の話が決定的に重要になります。

スマホのメモで十分なので、次を持っていきましょう。

  • 気になった出来事(例:「3か月前から同じことを何度も聞く」「鍋を2回焦がした」)
  • いつ頃から始まり、増えているか
  • 飲んでいる薬(お薬手帳)、これまでの病気

2. 体の検査 ― ほかの病気が隠れていないか

血液検査・尿検査・心電図など。地味に見えますが、甲状腺機能低下症など「治る認知症」を見逃さないための大切な確認です。

3. 認知機能の検査 ― 質問形式のテスト

長谷川式(HDS-R)MMSEと呼ばれる、口頭の質問や簡単な作業のテストです。日付を聞かれたり、単語を覚えて後で思い出したり、計算をしたり。どちらも30点満点ですが、目安となる点数は検査ごとに違います(一般に、認知症が疑われる目安はHDS-Rで20点以下、MMSEで23点以下)。年齢や教育歴でも解釈が変わり、点数だけで認知症と決まるわけではなく、あくまで診断材料のひとつです。

これは認知症かどうかをふるい分ける(スクリーニングする)検査であり、点数だけで診断が確定するものではありません。なお検査中は、本人が答えに詰まっても、家族が横から答えを教えないでください(正しく評価できなくなります)。本人にとっては「試されている」と感じやすい場面なので、終わったら結果に触れすぎず、ねぎらってあげてください。

4. 脳の画像検査

CTやMRIで脳の萎縮や脳梗塞・出血の有無を確認します。横になって機械に入る検査で、痛みはありません。必要に応じて脳血流の検査(SPECT)などを行う場合もあります。

これらを総合して医師が診断し、種類・今後の見通し・治療方針を説明します。結果は当日出ることもあれば、後日になることもあります。

診断の説明のとき、医師に聞いておきたいこと

その場では頭が真っ白になりがちです。この5つをメモして持参してください。

  1. 診断名は何か(認知症の種類はどれか)
  2. 今後どのように進むと考えられるか
  3. 治療(薬)はするか。目的と副作用は
  4. 生活で気をつけることは。運転はどうするか
  5. 次の受診はいつか。急な変化があったらどこに連絡するか

よくある質問

Q. 本人に病名は告知されますか?

近年は本人に説明するのが基本的な流れですが、伝え方は本人の状態や家族の意向を踏まえて医師が配慮します。心配な場合は、診察の前に「告知について相談したい」と受付や医師に伝えておくとよいでしょう。

Q. 費用はどのくらいかかりますか?

通常の保険診療です。検査の組み合わせによって変わるため、心配な場合は受診先に事前に確認を。なお、診断後に通院を続ける場合は自立支援医療など負担を軽くする制度があります。

Q. 診断結果に納得がいかないときは?

別の専門医に意見を聞く「セカンドオピニオン」は、認知症でも普通に行われています。遠慮せず検討してください。認知症疾患医療センターも相談先になります。

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※本記事は一般的な情報提供であり、診断・治療に代わるものではありません。検査の内容や費用は医療機関により異なります。詳しくは受診先にご確認ください。

参考・出典

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