まず、深呼吸してください
このページを開いたあなたは、いま、とても不安な気持ちでいるかもしれません。
「親の様子が、最近どうもおかしい」
「病院で、認知症と言われた」
驚いて、何から手をつけていいか分からなくて、スマホで検索して、ここにたどり着いた——そんな方のためのページです。最初にお伝えしたいことが3つあります。
- 1
あなたは一人ではありません。
認知症は誰の家族にも起こりうることで、同じ道を歩んできた家族が大勢います。頼れる窓口も、使える制度も、ちゃんとあります。
- 2
今日、全部やらなくて大丈夫です。
やることは確かにあります。でも、順番にやれば大丈夫。このページがその順番をご案内します。
- 3
認知症になっても、その人の人生は続きます。
できることもたくさん残ります。終わりではありません。
いまのあなたの状況に合わせて、2つの入口をご用意しました。
A.「認知症かもしれない」と思っている方へ
今日やること
1. 「気になったこと」をメモする
いつから、どんなことが、どのくらいの頻度で起きていますか?
例:「3ヶ月前から、同じことを何度も聞くようになった」「鍋を火にかけたまま忘れることが2回あった」
スマホのメモで十分です。このメモが、受診のときに一番役に立ちます。 医師に状況を正確に伝えられますし、「年相応の物忘れ」か「受診したほうがよい変化」かの判断材料になります。
2. 「年相応の物忘れ」との違いを知る
物忘れがすべて認知症というわけではありません。大まかには——
- ○体験の一部を忘れる(例: 朝ごはんのメニューを思い出せない)→ 年相応のことが多い
- !体験そのものを忘れる(例: 朝ごはんを食べたこと自体を忘れる)→ 注意したい変化
詳しくは 「認知症を知る」 で解説しています。受診の目安は 認知症セルフチェック で確認できます(診断ではありません)。
今週やること
3. 受診の相談をする
「いきなり大きな病院」でなくて大丈夫です。
- かかりつけ医がいる場合: まずそこで相談を。必要なら専門の医療機関を紹介してもらえます。
- いない場合:「もの忘れ外来」のある病院、または脳神経内科・精神科・老年科が窓口になります。
- 各都道府県には認知症疾患医療センターという専門機関もあります。受診には紹介状が必要な場合が多いので、まずは電話相談か、かかりつけ医・地域包括支援センター経由がスムーズです。
4. 本人への声のかけ方を考える
本人が受診を嫌がることは、とてもよくあります。あなたの伝え方が悪いわけではありません。
- 「物忘れを治しに行こう」より「健康診断のついでに見てもらおう」
- 信頼している人(かかりつけ医・孫・きょうだい)から誘ってもらう
詳しくは 「診断・受診」 で解説していきます。
5. 「地域包括支援センター」を知っておく
聞き慣れない名前かもしれませんが、ここを知っているかどうかで、この先が大きく変わります。
- 高齢者の暮らし全般の公的な相談窓口(無料)
- お住まいの市区町村ごとに設置されていて、介護・医療・お金の心配ごとをまとめて相談できます
- 「まだ診断前だけど、相談だけ」でも大丈夫です
どこにあるか・どう連絡すればいいか分からない方へ → 地域包括支援センターの探し方・連絡のしかた
今月やること
6. 受診する
検査の流れ(問診・簡単なテスト・画像検査など)は事前に知っておくと安心です。「診断・受診」で順次解説していきます。
7. 家族の中で共有する
一人で抱え込まないでください。きょうだいや親族と、早めに状況を共有しましょう。
B. 診断を受けたばかりの方へ
今日やること
1. 自分を責めない。急いで何かを決めない
「もっと早く気づいていれば」と思うかもしれません。でも、あなたのせいではありません。そして、今日大きな決断をする必要はありません。施設のこと、お金のこと、仕事のこと——どれも、これから順番に考えれば間に合います。
2. 診断の内容をメモしておく
落ち着いてからで構いません。次の3つを書き留めておくと、この先の相談がスムーズになります。
- 診断名(認知症にはいくつか種類があります → 認知症を知る)
- 医師から言われたこと(進行の見通し・薬のことなど)
- 次の受診日と、そのとき聞きたいこと
今週やること
3. 地域包括支援センターに連絡する
診断後の家族が最初に頼るべき公的窓口です(無料)。介護保険のこと、これからの生活のこと、何でも相談できます。「診断を受けたばかりで、何から始めればいいか分からない」——その一言で大丈夫です。
どこにあるか・どう連絡すればいいかは → 地域包括支援センターの探し方・連絡のしかた
4. 介護保険の申請を検討する
介護サービス(デイサービス・ヘルパーなど)を使うには、市区町村への申請と「要介護認定」が必要です。
- 申請から認定までは、原則30日以内とされていますが、実際には1ヶ月以上かかる地域も多くあります。だからこそ、早めに動くのがおすすめです。
- 申請は地域包括支援センターが手伝ってくれます。
詳しくは 「お金・制度」 で解説していきます。
今月やること
5. お金と制度の全体像をつかむ
介護にかかる費用には、負担を軽くする制度がいくつもあります。
- 高額介護サービス費: 1ヶ月の介護サービス自己負担が一定額を超えた分が戻ってくる
- 高額医療・高額介護合算療養費: 1年間の医療費+介護費が高額になった場合の軽減
- 自立支援医療(精神通院医療): 認知症で通院している場合、医療費の自己負担が原則1割に
- 精神障害者保健福祉手帳: 税の控除・減免などの支援
いま全部を理解する必要はありません。「使える制度がある」ことだけ覚えておいて、詳しくは地域包括支援センターやケアマネジャーに聞けば大丈夫です。
あわせて、いま加入している保険の確認もおすすめします。医療保険や民間の介護保険・認知症保険に入っている場合、給付の対象になることがあります。本人が手続きできなくなった場合に家族が代わりに請求できる「指定代理請求」の仕組みも、いまのうちに確認しておくと安心です。
6. 家族で話し合う
役割分担(通院の付き添い・お金の管理・日々の見守り)を、一人に集中させないことが長く続けるコツです。そして何より、本人の気持ちと意思を真ん中に置いてください。認知症と診断されても、本人にできること・決められることはたくさんあります。
7. 同じ立場の人とつながる
家族会や認知症カフェなど、同じ経験をしている家族とつながれる場があります。「分かってもらえる人がいる」ことは、想像以上に力になります。
- 公益社団法人 認知症の人と家族の会: 全国に支部があり、経験者による電話相談(フリーダイヤル 0120-294-456、平日10時〜15時)や家族のつどいを開いています。
- 認知症カフェ: 本人も家族も気軽に立ち寄れる地域の集いの場。お住まいの地域のカフェは地域包括支援センターで教えてもらえます。
- 65歳未満で発症した場合は、若年性認知症コールセンター(フリーダイヤル 0800-100-2707、月〜土10時〜15時)という専門窓口があります。
最後に——あなた自身を、大切にしてください
家族を支えるあなたが倒れてしまったら、元も子もありません。
- ✓完璧な介護を目指さなくていい
- ✓休んでいい(介護者が休むための仕組み=レスパイトもあります)
- ✓つらいときは、つらいと言っていい
このサイトは、これから長く続くあなたの道のりに、ずっと寄り添っていきます。
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これからの道のりに、LINEで寄り添います。
いまの段階に合わせた情報を、必要なときにお届けします。
困ったとき、不安なときは、LINEで相談もできます。
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