介護が終わったあとも、気持ちは続きます
長い介護が終わったあと、多くの人が、いろいろな気持ちのあいだで揺れます。深い悲しみ。ぽっかりとした空虚さ。そして――「やっと終わった」という解放感と、それを感じてしまう自分への罪悪感。
どれも、おかしなことではありません。長くがんばった人ほど、自然に訪れる気持ちです。
「ホッとした自分」を、責めないでください
「悲しいはずなのに、どこかでホッとしている」――そう感じて、自分を責めてしまう人がいます。でも、それはあなたが冷たいからではありません。それだけ長く、力を尽くしてきた証です。解放感を抱くことは、ごく自然なことです。
後悔も、自然なこと
「もっとこうしてあげればよかった」「あのとき優しくできなかった」――そんな後悔が、繰り返し浮かぶかもしれません。介護に「完璧」はありません。あなたは、そのときできる精いっぱいをしました。 すぐに自分を許せなくても、かまいません。その気持ちごと、時間が少しずつ和らげてくれます。
少しずつ、自分を取り戻す
- 急いで「元気」にならなくていい。悲しむ時間も、必要な時間です。
- 介護で後回しにしていた、自分の体・生活を、少しずつ整える。
- つらい気持ちは、言葉にして、誰かに話す。
悲しみが長く続く、眠れない、何も手につかない――そんな状態が続くときは、一人で抱えず、専門家(医療機関・カウンセリング)に相談してください。半年〜1年たっても日常生活が立ちゆかないほどのつらさが続く場合は、「遷延性悲嘆症」として治療やカウンセリングの対象になることもあります。
頼れる場所
同じ経験をした人と話すことは、大きな支えになります。
- 認知症の人と家族の会 ― 介護経験者による電話相談(0120-294-456、平日10〜15時)や、つどい。介護を終えた人の気持ちも、分かってもらえます。
- 遺族会・グリーフケアの集い、グリーフ外来 ― 大切な人を亡くした人が、同じ経験をした人と語り合える場です。お住まいの地域の集まりは、地域包括支援センターや病院の相談窓口(医療ソーシャルワーカー)で教えてもらえることがあります。
あなたのこれまでの日々は、確かに意味がありました。どうか、これからのあなたの時間を、大切にしてください。
※本記事は一般的な情報提供です。心身のつらさが続く場合は、医療機関や専門の相談窓口にご相談ください。
参考・出典
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